よさこいのシンボル。地方車(じかたしゃ)ってなに?

10月3日・4日に開催された「弁慶まつり」
AHSは、4日に行われた「紀州弁慶よさこい踊り」の音響・照明を担当させていただきました。

 

舞台での音響・照明演出はよく知られていますが、
よさこい祭りならではの「地方車(じかたしゃ)」という
特別なトラックを使った演出があるのをご存じですか?

今回は、そんな地方車についてご紹介します。

 

地方車ってなに?

地方車とは、音響・照明設備を搭載したトラックで、演舞の際には踊り子を先導して会場を盛り上げます。
地方車の上では、ミュージシャンによる演奏やマイクパフォーマンスが行われるなど、よさこい祭りには欠かせない “走るステージ” なんです。

 

 

どうやってできてるの?

まずはトラックに骨組みが設置されます。
ここからどのような地方車に仕上がるのでしょうか。

 

スピーカー・照明・ミキサー・マイクなど、様々な機材を取り付けていきます。
スピーカーは、臨場感のある高性能オーディオシステムを採用。
踊り子や観客の皆さまに均等に音が届くよう、音の広がりとクリアさにこだわった音響設計を心がけています。

 

通常のステージとは違い、トラックを走らせながらの演出となる為、各機材はより頑丈に固定され、安全性を確保します。

 

エンジニアは、地方車の中に設置されたミキサーで音響・照明を操作します。
CDでの音飛びを防ぐため、楽曲は事前に整音作業を行い、プログラミングした音源を使用しています。

 

完成した地方車がこちら。
トラブル防止のため、入念に動作確認を実施。
すべての準備が整ったところで、迫力ある “走るステージ” の完成です。

 

弁慶まつりは計4ヵ所のよさこい会場があり、メイン会場の「扇ヶ浜会場」以外の3会場は、この地方車から音を届けています。
それぞれの会場に合わせた効果的な空間演出で、演舞の魅力を最大限に引き出しました。

 

普段のイベントではなかなか見ることのできない地方車。
よさこい祭りに行かれた際は、ぜひド派手な演出の地方車にも注目してみてください。

 

心揺るがす良質な時間と空間を創造する総合クリエイトグループ
AHS エイ・エイチ・エス